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保健だより

保健だより

園・学校での「外遊び」の時間は貴重です!

 最近、外で元気に遊ぶ子ども達の姿を見かけなくなりました。安全に遊べる場所が減ってしまったこと、少子化で子どもの数が減ってしまい一緒に遊ぶ友達が近所にいない、など様々な理由がからんでいます。園・学校生活の時間帯は、その点でも貴重な時間になります。安全でしかも同世代の遊び仲間が大勢います。休み時間は出来るだけ外に出て、思いきり全身を使って、みんなで楽しく遊べる時間を多いに活用しましょう。
 外で遊ぶ子どもの減少と同時に、教育現場や専門家から、子どもの心や体の発育、行動の異常を指摘する声が増えています。「外遊び」の減少と子どもの心と体、行動の異常には、因果関係があると考えられています。

「外遊び」の意義
 子どもは年齢が高くなるにつれ、外で遊ばなくなる傾向にありますが、特に発育期の子ども達には、「外遊び」は大変重要な意義を持っています。家の中の一人遊びでは決して得ることができない様々な恩恵を、子ども達にもたらします。単なる運動不足解消だけでなく、心と体両面の健やかな成長を育むことにもつながります。

1.外で思いきり体を使って遊ぶことで基礎体力が発達し、五感が刺激され豊かな感性が育まれることで、心と体の健全な発育が促されます。
 子どもは運動をしているという意識なく、体全体を使って遊ぶことで、全身の筋肉、骨を鍛えることが出来ます。飛んだり、跳ねたり、走ったり、しゃがんだり、立ち上がったり、バランスを取ったり、多種多様な動きが「外遊び」には含まれています。楽しく遊びながら、生きていく上で必要な体力が自然と発達してくるのです。楽しく遊ぶことでストレスも発散され、気分も明るくなります。自己免疫力・自然治癒力も高まり、病気にもなりにくくなります。暑い、寒い、暖かい、涼しいなどの微妙な季節感も肌で感じることが出来ます。子ども時代に「外遊び」の体験が不十分だと運動嫌いになりやすく、肥満の原因にも影響します。

2.社会性が身に付きます。同世代、異世代の友達や地域と関わる中で、他人とのコミュニケーションの方法やルールなどを学ぶことができます。
 大勢で一緒に遊ぶことで、他人との関わり方、思いやり、協調性、など社会性が発達してきます。みんなと仲良く楽しく遊ぶには、ルールを守らないとうまくいきません。ズルばかりするとみんなに嫌われて、友達は一緒に遊んでくれなくなったりします。子どもの時期にこの訓練が出来ていないと、大人になり社会に出てからも、周りの人達とうまく人間関係を築けなくなり苦労することになります。

筋肉と関節
 健康体の人が2週間、体を全く動かさず寝て安静にしてみるとどうなるか、という実験が行われました。2週間後に体を起こしてみると、20代の筋肉もりもりの男性でも、全く歩くことが出来なくなっていました。人は体を動かさずにいると、たった2週間で筋力が落ちてしまうのです。宇宙飛行から帰って来た人も、無重力状態を数日過ごすことで、地球に戻って来た時、筋力が落ちて歩けなくなるという事も知られています。そのため宇宙飛行中も筋力が落ちないように運動は必要です。
 手足など怪我をして、関節部分を包帯やギプスなどで数日固定したことのある人は、包帯やギプスを外した直後は、数日、その関節部分が動かなくなった経験をお持ちだと思います。関節部分が固まってしまうのです。元通りに動かせるようになるには数日かかります。ギプスで固定していた場合は、固定されていた部分の筋肉もやせ細ってしまいます。足や手の場合、反対側の太さと見比べると、明らかに固定していた方が細くなっています。固定していた間、その部分の筋肉が動かすことが出来なかったからです。

ゲーム脳
 2002年7月、脳生理学者・日本大学森昭雄教授の著書にて「ゲーム脳」と呼ばれる状態を、初めて科学的に証明した研究報告がされました。「ゲーム脳」とは、習慣的なテレビゲーム・携帯メールなどにより、脳内の通常の情報処理パターンが変化し、脳機能が低下(前頭前野が活動低下)して、思考や行動に異常が発生する現象です。これは、痴呆老人と同様の脳波パターンでもあります。「ゲーム脳」状態になると、記憶力低下、無気力、あまりしゃべらない、感情の抑制が出来ない、現実と空想の認識力低下などの弊害が起こるようになります。そのため、他人とのコミュニケーションが上手く取れず、感情が爆発型になることが指摘されています。
 とくに、10歳前後の脳神経が発達する時期に「ゲーム脳」状態になると、人格形成などにより深刻な影響を与えることから、報告には、ゲーム脳を作らないために、「テレビゲームや携帯メールなどは、週5日以内、1日1時間まで」「18歳から始める」というアドバイスも加えられています。他にも前頭前野が活動低下を起こす要因として、食生活の乱れや睡眠不足、運動不足の影響が挙げられています。今の時代の子ども達は、ゲーム機で遊ぶことは日常化しています。子ども達の遊びについて、今一度、よく考えなおす必要があります。

手洗い、うがいをしっかりしましょう!!

画像の説明

1に「手洗い」、2に「うがい」
 新型インフルエンザ対策としての「手洗い」「うがい」の必要性が、広く浸透しましたが、この両者は新型インフルエンザだけでなく、季節性インフルエンザや普通の風邪予防、細菌などが体内侵入することを防ぐ事にも、とても効果があります。新型インフルエンザにかからないようにと、「手洗い」「うがい」を頻繁にする習慣が身についてから、気がつけば風邪をひいたり、お腹を壊すことが無くなったという声も聞きます。効果が出ているという事です。
 「手洗い」「うがい」はセットで行うことが常識化して来ましたが、時々、この順番を間違えて行っている人を見かけることがあります。家の中に雑菌やウイルスを持ち込まないためにも、外から戻って来たら、まず「手洗い」です。手に付着した雑菌・ウイルスなどを落としてから「うがい」を行わないと、「うがい」をするためのコップや洗面台周辺に、ウイルスが付着し効果的な「うがい」が出来ません。まず手を綺麗にして、それから、口の中を綺麗にします。
 やらないと怒られるからと、面倒な気持ちで事務的に行っていると、何のために「手洗い」「うがい」をするのか、本質的な理由が忘れ去られ、順序が逆になったりします。何のために行うのかをしっかりと考えながら、習慣づけるようにしましょう。

安定した姿勢で安全に
 子どもの体は、大人と違って身長に対する頭の大きさの割合が大きく、年齢が低いほどその割合が高くなります。大人が6~8頭身あるのに比べて、子どもは3~5頭身くらいとなり、小さい子どもほど頭の割合が大きくなります。つまり不安定な姿勢を取ると、頭の重さでバランスを崩して転倒しやすくなってしまいます。ちなみに赤ちゃんの頭の重さは、体重の半分を占めています。子どもが椅子に上って洗濯中の洗濯機の中を覗きこんでいて、洗濯機の中に落ちてしまったり、浴室内で遊んでいて、水が張ったままの湯船に頭から落ちて、体を起こすことが出来ずに溺死するような不慮の事故が起こるのも、子ども独特の頭が重いという特徴も一因となっています。
 「ぶくぶくうがい」の場合は、問題は無いでしょうが、「がらがらうがい」の場合、顔は上を向きうがいをすることに意識が向いていて、他の子どもが軽くぶつかっただけでもよろめいて、不安定な姿勢になります。うがい中の水を誤飲してしまう原因にもなります。コップを持たない空いた手を、洗面台のふちに少しそえるだけで、ふらついた時、支えになります。両足を閉じて揃えて立った状態で「がらがらうがい」をすると、横から他の子どもが不意にぶつかったり、押されたりすると、簡単に体がよろめいてしまいます。両足を自分の肩幅に広げて立つだけで、体重を支える部分が1点でなく2点になるので、安定します。

ウイルスと細菌の違い
 ウイルスのことを「細菌」と同じように考えている人が多いようですが、両者は全く異なります。ウイルスは病原体の一種で、細菌より小さく、電子顕微鏡でやっと見える大きさです。細菌は、感染した生物から栄養をもらい自力で増殖します。栄養があり一定の条件がそろえば増殖できるので、生物以外のものにも取り付いて腐らせます。食品などが腐るのも細菌の仕業です。細菌は自分で増殖する事が出来ますが、ウイルスは他の生物の体内に、鼻や口、目などの粘膜から細胞内に侵入して増殖し、病気を引き起こします。ウイルスは自力で増えることができないので、感染した細胞をだまし、その力を利用して増殖します。
 ウイルスはその遺伝子を、DNAあるいはRNAという形でたんぱく質の殻の中に保存して運搬し、特定の生物の細胞に入り込み遺伝子をつくらせます。これがいわゆる感染です。ウイルスが感染する細胞は、ウイルスの種類によって異なり、人や動物の細胞に感染するウイルスもあれば、植物に感染するもの、細菌のような単細胞生物に感染するものまであります。
 細胞は、その種類により表面の構造が違います。ウイルスはこの構造の違いを認識し吸着します。そして細胞の中に、ウイルス生産用の遺伝子(設計図)と、その遺伝子をつくるための酵素やタンパク質など(道具)を送り込みますすると細胞は、送り込まれた設計図と道具がウイルス生産用であるとは気づかずにこれらを使い、自分の遺伝子をつくるはずの材料でウイルス生産用の遺伝子をつくり、さらにこの遺伝子を基にウイルスを大量につくり出してしまいます。そして細胞はウイルスの生産工場となってしまいます。この工場内で大量につくられた新しいウイルスは外へ飛び出し、新たな工場となる細胞を見つけて感染を繰り返します。
 ウイルスは生きている細胞を利用することによって、次々と子孫を残してゆくのです。私達の体内にウイルスが入らないようにするのが、最大の防御なのです。

インフルエンザ対策!!!

衛生管理者が準備・計画すべき事項
●衛生管理計画の策定・準備
①感染防止および感染拡大防止のための計画
・社内の衛生管理(トイレ・洗面台等職場内の清掃・消毒の実施など)
・車両等の衛生管理
・業務上の感染リスクの分析
②発症時の対策
・一時隔離スペース設置場所の検討
・発症者に関わるゴミ類の処理手順の策定(専用のゴミ箱の設置など)
・社員の健康状態の把握
・発症した社員を解熱後最低2日間は自宅待機するようルールの徹底
・医療機関等の緊急連絡先リストの整備 など
●社員などへの啓発活動
・ポスター掲示やガイドブック配布など
・マスクの使用法や咳エチケットの正しい方法の説明
・通常の健康状況のチェック など
●衛生管理に関する備蓄品の準備(別表の「主な備蓄品リスト」参照)
●情報収集
・感染状況などの情報収集
・行政や保健所などの発表情報の収集
・ワクチン接種や治療薬などに関する情報収集 など

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